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クラウド / クラウドネットワーク

Elastic IPとは

Elastic IP address。クラウド上でリソースへ割り当てられる固定のパブリックIPアドレスです。

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この記事で学べること

Elastic IPを、定義だけで終わらせず、現場で出てくる場面、確認材料、見落としやすい点、関連語とのつながりまで順に確認できます。

  1. Elastic IPとは何か
  2. 使う場面と設計上の判断
  3. 割り当て、関連付け、解放
  4. 調査で見るログと証跡
  5. 誤解しやすい点

Elastic IPとは何か

Elastic IPは、AWSアカウントに割り当てて使う固定のパブリックIPv4アドレスです。EC2インスタンス、NAT Gateway、Network Load Balancerなどに関連付け、外部から見えるIPアドレスや外部へ出る送信元IPを固定したいときに使います。

通常のパブリックIPは、インスタンス停止や再作成で変わることがあります。Elastic IPはアドレスをアカウント側に保持できるため、障害時の付け替えや移行時の切り替えに使えます。

ただし、固定できるのはIPアドレスです。アプリの正常性、DNSの反映、FW許可、戻り経路までは別に確認します。

使う場面と設計上の判断

Elastic IPは、取引先の許可リストに送信元IPを登録する場合、NAT Gatewayの外向きIPを固定する場合、踏み台や一時的な公開サーバーを扱う場合に出てきます。移行時には、新旧環境で同じIPを使えるかどうかが切り戻し条件に関わります。

固定IPが必要に見えても、実際にはDNS名、ロードバランサー、CDN、VPN、PrivateLinkで解決できることがあります。Elastic IPへ業務依存を増やすほど、IP許可リスト、逆引き、証明書、監査ログの確認対象も増えます。

  • 固定したいのが入口IPか出口IPかを分ける。
  • NAT Gatewayの送信元IPとして使う場合はAZ構成も確認する。
  • DNS名やロードバランサーで代替できないか確認する。

割り当て、関連付け、解放

Elastic IPは、まずアカウントへ割り当て、対象リソースへ関連付けます。使い終わったら関連付け解除だけでなく、アドレス自体を解放するか判断します。未使用のElastic IPは課金対象になるため、棚卸しが必要です。

別リソースへ付け替えると、相手側から見える送信元や公開先が変わります。FW許可、DNS、PTRレコード、監視、接続元制限を同じ変更として扱います。

  • 割り当て済みで未関連付けのElastic IPを棚卸しする。
  • 付け替え前後のリソースIDと時刻を記録する。
  • 解放すると同じIPを再取得できない前提で判断する。

調査で見るログと証跡

証跡には、Elastic IP、Allocation ID、関連付け先、VPC、サブネット、NAT GatewayやENI、変更時刻、実施者を残します。外部接続の調査では、相手先FWログやプロキシログに残る送信元IPと突合します。

誰が関連付けを変えたかはCloudTrailで確認します。通信できない場合は、Elastic IPの関連付けだけでなく、Security Group、NACL、ルートテーブル、VPC Flow Logs、相手側許可リストを同じ時刻で見ます。

  • Allocation IDと関連付け先を記録する。
  • CloudTrailでAssociateAddressやDisassociateAddressを確認する。
  • 相手側に見える送信元IPを実通信で確認する。

誤解しやすい点

Elastic IPはIPv4アドレスの固定手段であり、可用性そのものを高める機能ではありません。単一のEC2へ直接関連付けると、そのEC2が落ちたときの影響は残ります。

また、Elastic IPを使えば外部通信が必ず成功するわけではありません。戻り経路、MTU、相手側FW、NAT GatewayのAZ配置、DNSキャッシュ、PTR設定の問題は別に残ります。

  • 固定IPと冗長化を混同しない。
  • 未使用Elastic IPの課金を定期的に確認する。
  • IP許可リスト変更は相手側の反映時刻も残す。

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