インフラ用語集へ戻る

クラウド / クラウドネットワーク

VPCピアリングとは

VPC peering。2つのVPCを接続し、プライベートIP同士で通信できるようにするAWSの接続方式です。

用語集内のカードを見る

詳細な図解

2つのVPCを直接つなぐ構成
VPC A接続要求と承認
Peering接続ピアリングを有効化
ルート/SG双方のルートと許可を追加
VPC BプライベートIPで通信
  • 推移的ルーティングは不可
  • CIDR重複は不可
  • 戻り側ルートも必要

この記事で学べること

VPCピアリングを、定義だけで終わらせず、現場で出てくる場面、確認材料、見落としやすい点、関連語とのつながりまで順に確認できます。

  1. VPCピアリングの基本
  2. 現場で使われる場面
  3. 確認する設定
  4. よくある誤解
  5. 運用での残し方

VPCピアリングの基本

VPCピアリングは、2つのVPCを接続し、プライベートIPで直接通信できるようにするAWSの接続方式です。同一アカウントだけでなく、別アカウントや一部の別リージョンでも使えます。

構成は比較的わかりやすく、小規模なVPC間接続や移行期間の相互通信で便利です。ただし、推移的ルーティングができないため、AとB、BとCをつないでもAからCへは自動的に通れません。

現場で使われる場面

VPCピアリングは、既存VPCと新VPCの一時接続、共有サービスVPCへの小規模接続、別アカウントの検証環境連携でよく登場します。Transit Gatewayを使うほど大きくない構成では、シンプルさが利点です。

一方、接続先が増えるとメッシュ状にピアリングが増え、ルート管理が複雑になります。将来の接続数が多いなら、早めにTransit Gatewayとの比較が必要です。

確認する設定

確認では、CIDR重複、ピアリング接続の状態、双方のルートテーブル、セキュリティグループ、NACL、DNS解決オプションを見ます。片側のルートだけ入っていて戻り通信がない、というミスがよくあります。

  • 両方のVPC CIDRとサブネットCIDRを確認する。
  • 送信元側と戻り側のルートテーブルを保存する。
  • セキュリティグループでピアVPC CIDRが許可されているか見る。

よくある誤解

ピアリング済みなら全サブネットが通信できる、というわけではありません。ルートテーブルの関連付け、セキュリティグループ、NACL、OS側FWがすべて関係します。

また、オンプレミスや別のピアリング先へ中継できると考えるのも危険です。VPCピアリングは推移的な中継を前提にした接続ではありません。

運用での残し方

VPCピアリングは、誰と誰を、何のために、いつまで接続するかを記録することが重要です。移行用に作った接続が恒久化し、不要な経路や広い許可が残ることがあります。

関連語はVPC、ルートテーブル、Transit Gatewayです。接続規模、責任境界、今後の拡張を考えると、どの接続方式を選ぶべきか判断しやすくなります。

関連語

同じ主要カテゴリの用語

クラウドの学習順

同じ主要カテゴリの用語をまとめて確認できます。現在の用語を起点に、前後の用語へ進むと文脈を保ったまま読み進められます。

InfraEngKit内の関連機能