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運用・監視 / 冗長化

VRRPとは

Virtual Router Redundancy Protocol。複数ルーターで仮想ゲートウェイを共有し、障害時に切り替える仕組みです。

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この記事で学べること

VRRPを、定義だけで終わらせず、現場で出てくる場面、確認材料、見落としやすい点、関連語とのつながりまで順に確認できます。

  1. VRRPを読むときの前提
  2. Master/Backupとpriorityを見る
  3. trackと上位経路を見る
  4. ARPと端末影響を確認する
  5. 変更証跡と引き継ぎ

実務メモ

仮想IPだけでなく、切替条件と戻り条件を確認する

どこで効くか

VRRPはデフォルトゲートウェイ冗長化で使われます。実務では仮想IPがあることより、どの機器がMasterか、priorityとpreemptがどう効くか、上位回線や経路をtrackしているかが重要です。

残す証跡

証跡にはVRID、仮想IP、仮想MAC、Master/Backup、priority、preempt、track対象、状態遷移ログ、ARP/MAC情報、切替試験結果、戻し手順を残します。

避けたい誤解

機器が生きているだけでMasterを維持すると、上位回線断や経路断でブラックホールになります。preemptで戻す設計も、復旧直後の再切替を招くことがあります。

まず確認すること

  • Master/Backupとpriorityを確認する
  • track対象と上位経路を確認する
  • 切替試験と戻し試験の結果を保存する

VRRPを読むときの前提

VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)は、複数のルーターやL3スイッチで仮想IPを共有し、デフォルトゲートウェイを冗長化する仕組みです。端末は仮想IPをゲートウェイとして使い、Masterが落ちたときにBackupが引き継ぎます。

VRRPでは、仮想IPがあることだけでなく、どの機器がMasterか、priority、preempt、track、仮想MAC、ARP更新、上位経路の状態を確認します。片側機器だけ生きていても、上流回線や経路が死んでいれば利用者通信は復旧しません。

設計資料には、VRID、仮想IP、仮想MAC、Master候補、priority、preempt、track対象、切替条件、戻し方を残します。

Master/Backupとpriorityを見る

障害時は、現在のMaster、Backup、priority、状態遷移ログを確認します。意図した主系がMasterになっているか、Backupが待機しているか、priority差が運用方針と合っているかを見ます。

preemptを有効にすると、復旧した主系が自動でMasterへ戻ることがあります。これは便利ですが、回線や上位経路が安定していない段階で戻ると再切替を起こします。preempt delayやtrack条件も合わせて考えます。

  • Master/Backup、priority、VRID、仮想IPを保存する。
  • preemptの有無と戻りタイミングを確認する。
  • 状態遷移ログと障害時刻を突合する。

trackと上位経路を見る

VRRPはローカル機器の冗長化だけでは不十分です。上位回線、WAN、Firewall、ルーティング、LACP、SVIの状態をtrackしないと、下位端末から見えるゲートウェイは生きているのに外へ出られない状態になります。

trackでpriorityを下げる設計では、どの障害を検知したらMasterを譲るか、どの障害では譲らないかを明確にします。監視対象が多すぎると不要な切替が増え、少なすぎるとブラックホールになります。

  • track対象とpriority減算値を確認する。
  • 上位回線、経路、FW、LAGの状態を同時に見る。
  • 切替条件と利用者影響を対応表にする。

ARPと端末影響を確認する

VRRP切替では、仮想MACやgratuitous ARPが端末やスイッチへ正しく伝わるかが重要です。切替自体は成功しても、ARPキャッシュやスイッチのMAC学習が古いと、一部端末だけ通信が戻らないことがあります。

サーバーセグメントや拠点LANでは、切替時間だけでなく、利用者通信が何秒止まるか、アプリの再接続が必要か、監視がどう反応するかを確認します。

  • 仮想MAC、ARP、MACアドレステーブルを確認する。
  • 切替時のパケットロスと復旧秒数を測る。
  • 端末、サーバー、監視の見え方を分けて残す。

変更証跡と引き継ぎ

VRRP作業では、投入前後のVRRP状態、priority、track、関連interface、ARP/MAC情報、切替試験結果、戻し手順を残します。冗長化は存在するだけではなく、意図した条件で切り替わり、意図した条件で戻ることを確認して初めて意味があります。

引き継ぎでは、どちらを主系にするか、なぜそのpriorityか、preemptを許すか、track対象は何か、手動切替時にどの通信を確認するかを残します。関連語としてはデフォルトゲートウェイ、冗長化、ルーティング、ARP、LACPを並べると理解しやすくなります。

  • 切替試験と戻し試験の結果を保存する。
  • preemptとtrackの設計理由を書く。
  • 利用者影響と監視アラートを作業記録へ残す。

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