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ネットワーク / L3ネットワーク

静的ルートとは

Static route。管理者が手動で設定する経路情報です。

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詳細な図解

手動経路を追加して影響範囲を管理する流れ
目的CIDR固定したい宛先を決める
Next-hop次に渡す機器を指定
メトリック既存経路との優先度を決める
疎通確認往復と障害時挙動を確認
  • 冗長経路の切替条件を見る
  • 削除時の影響も事前に確認
  • 一時経路は期限を残す

この記事で学べること

静的ルートを、定義だけで終わらせず、現場で出てくる場面、確認材料、見落としやすい点、関連語とのつながりまで順に確認できます。

  1. 静的ルートを読むときの前提
  2. 宛先prefixと優先度を見る
  3. Next-hopの実在性を確認する
  4. 移行作業と一時経路の注意
  5. 変更証跡と引き継ぎ

実務メモ

宛先prefix、Next-hop、削除条件をセットで残す

どこで効くか

静的ルートは小規模拠点、移行作業、特定宛先の固定出口、クラウド接続で使います。自動学習ではないため、なぜ入れた経路か、いつ削除できるかを設計資料に残す必要があります。

残す証跡

証跡には宛先prefix、Next-hop、出力interface、優先度、常用/バックアップの区別、追加理由、所有者、期限、削除条件、変更前後の経路表、戻り経路、FWログを残します。

避けたい誤解

一時対応の静的ルートは放置されやすいです。広いprefix、古いNext-hop、動的経路との優先関係を見落とすと、移行後や片系停止時に意図しない出口へ通信が流れます。

まず確認すること

  • 宛先prefixの重複と優先関係を確認する
  • Next-hop自体の到達性を確認する
  • 期限と削除条件を変更記録へ入れる

静的ルートを読むときの前提

静的ルート(Static route)は、宛先prefixとNext-hopを管理者が明示的に設定する経路です。OSPFやBGPのように隣接関係から自動学習する経路ではないため、意図、所有者、削除条件が設計資料に残っていないと、後から意味を判断しにくくなります。

小規模拠点、暫定移行、特定宛先の固定出口、クラウド接続、管理ネットワークへの到達でよく使います。便利な一方で、広すぎるprefixや古いNext-hopが残ると、障害時に意図しない経路へ通信を流します。

設計資料には、宛先prefix、Next-hop、出力interface、優先度、用途、期限、戻し条件を残します。

宛先prefixと優先度を見る

静的ルートは、ルートテーブル内で最長一致と優先度の影響を受けます。default routeより具体的な静的ルートを入れると、その宛先だけ出口が変わります。逆に広い静的ルートを入れると、想定外の通信まで吸い込むことがあります。

同じ宛先に動的経路も存在する場合は、Administrative Distanceやmetric、クラウド側の優先順位を確認します。バックアップ用の静的ルートなら、通常時に使われない条件も証跡化します。

  • 宛先prefixを長い順に並べて重複を確認する。
  • 動的経路、default route、伝搬経路との優先関係を見る。
  • 常用かバックアップかを記録する。

Next-hopの実在性を確認する

静的ルートは設定できても、Next-hopへ到達できなければ通信は進みません。Next-hopのIPが同一セグメントにあるか、ARP解決できるか、トンネルやattachmentが生きているかを分けて確認します。

クラウドでは、Next-hopがInternet Gateway、NAT Gateway、Transit Gateway、仮想アプライアンスなどになることがあります。ルート行だけではなく、参照先リソースの状態、関連付け、セキュリティ制御も確認します。

  • Next-hopへの疎通とARP解決を確認する。
  • 参照先リソースの状態と関連付けを見る。
  • 出力interfaceと実際の出口を突合する。

移行作業と一時経路の注意

移行中の静的ルートは、切替時刻、対象通信、戻し条件が曖昧だと恒久設定として残りがちです。一時的に広い経路を入れる場合は、削除予定、承認者、削除確認の証跡を必ず残します。

障害対応で追加した経路は、原因切り分けが終わった後に設計へ戻すか、正式な設計変更として扱うかを決めます。応急処置のまま放置すると、将来の動的経路変更やクラウド接続追加と衝突します。

  • 追加理由、期限、削除条件を変更記録へ入れる。
  • 切替前後の経路表と疎通結果を保存する。
  • 応急処置を恒久設定にしない判断日を決める。

変更証跡と引き継ぎ

静的ルート変更では、行きの経路だけでなく戻り経路、NAT、FW policy、監視対象への影響も確認します。片方向だけ通る状態を避けるため、送信元と宛先を入れ替えた確認も必要です。

引き継ぎでは、なぜ動的経路ではなく静的ルートにしたのか、誰が所有する経路か、障害時に削除してよいかを残します。関連語としてルートテーブル、Next-hop、デフォルトゲートウェイ、BGP、OSPFを並べると判断しやすくなります。

  • 変更前後のconfig差分と経路表を保存する。
  • 戻り経路とFWログを同じ時刻で確認する。
  • 所有者、期限、削除可否を台帳に残す。

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